それは寓話の生きものであり、同時に一個の性格でもある。その名は、作品が完成したあとに作家のもとへ告げられる。
全文を読む
シュテファン・ザイツは、一本の幹からチェーンソーで彫り出した像を示す。人と動物という制作の主題は、作家自身が自然と結んできた関わりに根ざしている。その姿はしばしば異なるものが混じり合っており、寓話の生きものであると同時に一個の性格でもある。その名は、作品が完成したあとに作家のもとへ告げられる。
シュテファン・ザイツは自身の体験と人生の経験を作品に流し込み、それを素描によって準備する。作品にはつねに彩色がほどこされ、色は像のたたずまいを際立たせ、それぞれ固有の気配を定める。
解剖学的な正しさは後ろに退く。むしろ、大きすぎる手足やずらされた比例が、像の表れに強さを与える。技法がもたらす表面の粗さもまた同じはたらきをする。鋸による素早い仕事は、材への即興的な応答に場所をあたえ、そのために彫刻は軽やかに、ほとんど朗らかに見える。
彫刻家は無限の変奏のなかで自らの主題を探る。像は単体として構想されながらも、たがいに関わり合うことができる。そこには自前の物語の萌芽がひそんでおり、それはしばしば、台座に据えられた静けさと内に秘めた動きの衝動との対比を、ユーモアをもって読み解くところから生まれる。
マリア・ルチア・ヴァイゲル博士(美術史家)· DieKunstReihe、カールスルーエ市民銀行
購入
すべての作品が一点物
作家から直接
彫刻と紙の作品は、画廊の上乗せなしにアトリエから直接お求めいただけます。
見てから決める
大きな像は空間のなかでこそ見るべきものです。ベルリンのアトリエ訪問はご相談に応じます。